あなたは、スペアキーとオリジナルキーをさくらんぼのように、一緒に付けたままにしていませんか?
先日、友人からこんな話を聞きました。
家の宅配ボックスの鍵が見当たらなくて、宅配ボックスを開けることができなくなった。
よくよく考えてみると、ボックスの中に鍵を置いたままにしてしまったかもしれない。
鍵が中にあるまま、次の荷物を届けに来た配達員さんがボックスをロックしてしまったら、外から開けることができない。
スペアキーはオリジナルキーに付けたままにしていたから、オリジナルキーが見つからないと出てこない。
彼女は、宅配ボックスのメーカーや家を建てた時の担当者の方に電話をして、どうにか宅配ボックスを開けられないかとてんやわんやしたそうだが、結局は郵便ポストに鍵が入っていたから事なきを得たという話だった。
しかし、そんなことがあってもまだ、彼女はスペアキーをオリジナルキーから外さずにいると言います。
私にもその心持ちはわかるんです。
面倒でもあるし、外したら外したでなくしてしまいそうで怖い。
でも、やっぱりスペアキーってオリジナルキーと一緒に居てはいけない。
私は考えました。
どうすれば、彼女は今日家に帰ったらスペアキーを外してくれるのか。
その時、私のカバンの中には、数日前に見つけたガチャポンの “無事カエル” というカエルのストラップしか入っていなかったので、
「仕方がない。これをあげるから、帰ったらまずスペアキーを外してこれを付けなさい。そうすればなくさずに済むから。」
と言ってそのカエルを彼女に手渡しました。
こうして、彼女の家の宅配ボックスのスペアキーは無事にオリジナルキーから外され、スペアキーとしての本来の職に就けることになりました。
スペアキーにはスペアキーの居場所があります。
スペアキーの居場所に困っている方は、オリジナルキーの代わりになるものを付けてあげると良いかもしれません。
そして、ガチャポンはしたい時にしようという教訓も忘れずに。
こんな風に、どこかでいつか役に立つかもしれません。

人生には正攻法なんてない。
ほんの一例として、こんな方法もあるのだということを心のどこかに。
おやすみなさい。